お茶大の園児、学生、先生たちの作品展
2013年8月26日(月)、
東京都文京区・茗荷谷の「Ocha House」(オチャハウス)で開催された
『ハーフミラー』と称する展覧会に寄って来ました。
「Ocha House」というのは、ITを駆使した小さな実験住宅 。
国立大学法人・お茶の水女子大学の研究者が設計した施設です。
展覧会では、お茶大で保育や教育を学ぶ学生さんやその先生、
「お茶大附属幼稚園」と「いずみナーサリー」(お茶大の乳児保育施設)の子どもの作品、
並びに、その作成プロセスなどを紹介していました。コンセプトは、「生活からアートが生まれる」。
住宅ですから、中にはキッチンやらリビングがありまして、
そこをうまく利用し、生活空間の中のアートとして作品を展示していました。
生活から生まれたアートを、生活の中で展示する──
倉橋惣三の「生活を 生活で 生活へ」という言葉が思い出されたりしますね。
作品数はそれほど多くはなかったのだけれど、
取り組みの様子が美しくパネルで紹介されていて、
園での活動の様子を垣間見ることができましたよ。
このイベント、『ハーフミラー』は今年でもう16回目、
実は幼稚園、ナーサリーの参加は今年からだそうです。
(来年も、たぶん続く)。
園児さんの作品を見せてもらうことはよくあるのですが、
保育を学ぶ学生さんの作品を見たのは、今回がたぶん初めて。
インスパイヤされて、今度エデュカーレの中のカット用に、
粘土細工で造形やろうと思い立ちました! かなり、単純です。
●ナーサリーの子どもたちの、粘土と廃材利用の作品↓
作成プロセスは肖像権の関係で撮影がNGでした。
機会があったら、ぜひ直に見に行って。
●こちらは学生さんたちの活動です ↓
校内を散策し、感じ取った匂いを脳内マップにして、パステル画で出力。
●保育を研究する大学院生さんの作品 ↓
津守真先生や本田和子先生など、保育者なら絶対知ってるだろう大御所の金言から、オノヨウコの「YES」まで、
「自分の中にある大事な言葉」をトレーシングペーパーに書き出して作品化。
(画像は…オヤジギャグが趣味な汐見稔幸編集長を意識したチョイスとなっております)
麻縄を留めているのは、「グルースティック」だそうです。
「グルーガン」というピストル型の道具で、熱で溶かした専用グルーをニューッと出して使うらしい。
知ってました?
保育現場ではよく使われてるものなのかな?
ここで使われているのは「透明」ですが、いろんな色があって、汎用性が高そう。
●キッチンに置いてあった学生さんのお皿の上のアート ↓
「ハシゴを降りて行くと、下にこびとたちの世界があるという意味をこめて」作成したそうです。
お皿とか、生活の中の品物とアートをドッキングして、
それを環境の中にさりげなく配置する。
「いかにも作品」として展示するのではないのも、ステキですよね。
それでは、また今度。
See you ♪
(『エデュカーレ』編集員 oeda)
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