「エピソード記述」を実践する保育園の現場から 〜『保育のためのエピソード記述入門』で紹介された 京都・岩屋保育園 室田園長先生のお話〜
ここ数年、保育者の間で「エピソード記述」への関心が高まっています。おりしも保育指針が改定され、園内研修の強化や自己評価などが盛り込まれ、記録を通して保育を振り返ることの大切さを改めて、考える機会となりました。保育記録に関する研修会が開かれたり、関連する本も様々出版され、多くの保育者に読まれるようになってきています。その中で、鯨岡峻・和子著『保育のためのエピソード記述入門』『エピソード記述で保育を描く』(ミネルヴァ書房)を読まれている方も多く、「ああ私も、こんなふうにエピソードを記録することができたら」と言う声が保育者の間からよく聞こえてきています。
今回の研究会ではその「保育のためのエピソード記述入門」の中でエピソードを多数紹介された京都の岩屋保育園から園長の室田一樹先生をお招きします。岩屋保育園では6年前から現在まで「エピソード記述」に保育者全員で取り組み、自分の保育を記述をとおして振り返る実践としてずっと続けておられます。
子どもや保育者の思いを、保育の中の一こまの出来事を、エピソードとして記述することはたやすいことではありません。新人も若い保育者もベテランも、どのように記述し、記述をどのように保育に生かしているのか、実践の具体的な方法や内容について、まさにその現場の視点から、室田先生にお話しをしていただきたいと思っています。
|